•  長崎大学子どもの心の医療・教育センターは、2016年に開設されました。そこから、今まで多くの方に支えていただき、今日を迎えました。当センター開設の直接的な理由は、長崎県内で起こった子どもによる重大事件であり、そのような問題の発生を防ぐことでした。 そこで、当センターでは、医学部、教育学部の垣根を取り除いた教育、教育・保育・支援現場の現職者への研修、教育・保育施設などへの訪問支援、地域のネットワーク作りへの協力の4つの取り組みを行ってきました。  

     これらの取り組みの中でeラーニングを用いて実施している高度人材育成プログラムは特にニーズが高く、現在年700名以上が受講しています。当初、長崎県内を対象として実施していたプログラムでしたが、現在では全国の方から受講をしていただいています。  

     近年、発達障害のある子どもが多く気づかれるようになり、支援の必要性も高まっています。そのため、当センターは当初の目的を達成するだけでなく、年々大きくなる発達障害児への支援ニーズに対応することも大きな課題になっています。  

     私共のところにも多くのご相談が寄せられており、これから、当センターの取り組むべきことは山積していることを実感します。  

     当センターの取り組みを通して、困りを抱えている子ども、家族、支援している人のために貢献できたらと思っています。  

     皆様と共に子どもの心の支援を続けていく所存です。ご協力のほど、よろしくお願いします。



    センター長  岩永 竜一郎(いわなが りょういちろう)

©長崎大学子どもの心の医療・教育センター