活動報告/ワークショップ(からだ探検隊、PEERSプログラム等)
2024.01.21
研修会『発達障がい児の性発達と支援~ワークショップからだ探検隊の取り組み~』を開催いたしました。
研修会はオンライン形式で、講演と当センターの活動報告の2部構成とし、当日は173名の方にご参加いただきました。 第1部では、当センターの宮原春美が『発達特性のある子どもの性発達と支援』というテーマで、講演を行いました。講演では、子どもの性発達から性行動における発達特性のある子どもの特徴等について説明いたしました。また、『発達特性のある子どもへの生きる力を育てる性教育』と題し、性支援を行う際の支援者の心構えやポイントをお伝えしました。 第2部では、当センターで実施している性に関するワークショップの取り組みを紹介いたしました。幼児期から思春期の子どもを対象としたワークショップの各プログラムについて、実際に使っている教材やロールプレイ等を紹介しながら説明いたしました。  質疑応答の時間には、多くの質問があり、活発な意見交換を行うことができました。事後アンケートでは、「重要な視点をあらためて確認できた。」「発達障がい児の性に関する支援方法を具体的に学ぶことができた。」「できることから少しずつ実践していきたい。」等の感想をいただきました。アンケートに回答くださった9割以上の方が発達障がい児の性に関する支援を実施してみたいと回答していました。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。


2023.12.16
研修会『PEERS入門セミナー』を開催いたしました。
12月16日(土)に、一般社団法人SSTAR代表理事の山田智子先生をお招きし、研修会を開催いたしました。研修会は対面形式で行い、73名の方にご参加いただきました。講演では、ASDや社会性に課題のある思春期の子どもを対象としたSST『PEERSプログラム』について、その概要をお話しいただきました。プログラムの中にある“会話に入る”スキル等を参加者の方に実際に体験いただき、和気あいあいとした雰囲気の研修会となりました。受講後のアンケートでは、参加者の皆様に「参考になった」と回答いただき、「指導者にとっても子ども達にとっても分かりやすいプログラムだと思った。」「自立活動の中で取り入れられそうと感じた。」「ASDの子どもに対しての関わり方、支援に役に立ちそう。」等の感想が寄せられました。

悪天候の中、ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。


2023.11.14
長崎語ろう会&特別支援教育士長崎支部(SENS長崎)主催の研修会にて、当センターの取り組みを報告いたしました。
研修会では、「ワークショップ からだ探検隊(性教育)の実践報告」と題し、話題提供させていただきました。貴重な機会をいただきありがとうございました。


2023.09.30
一般社団法人SSTAR 主催の『PEERS Certified Provider認定指導者交流会』で当センターの取り組みを報告いたしました。
貴重な機会をいただきありがとうございました。


2023.08.27
ワークショップ『からだ探検隊 Part3』を開催いたしました。
思春期前後の子どもたちを対象とし、大人になるからだ編(午前の部)と大人になるこころ編(午後の部)の2部構成でおこないました。
今回は小学4年生から中学生までそれぞれ、午前は8家族、午後は10家族にご参加いただきました。
午前はからだの二次性徴の変化について、午後はお付き合いや、身だしなみ、大人になるに向けて知っておきたいマナーなどについて一緒に学びました。
視覚教材の使用、ロールプレイビデオなどで、理解しやすいように工夫した結果、子どもたちの積極的な参加が見られました。

【プログラムの内容】
■親子でのワークショップ(約1時間半)

<大人になるからだ編(午前の部)>
①大人になるこころとからだ
②プライベートゾーン
③二次性徴(男の子のからだの変化、女の子のからだの変化)

<大人になるこころ編(午後の部)>
①大人になるこころとからだ
②おつきあい
③身だしなみ
④ネットのマナー

■保護者とのミーティング(各約30分間)
「子どもに教えにくいことを、どのように教えたらよいのかというヒントをもらいました」「自分が男性の体のことについて分からないことが多いので勉強になった」「二次性徴やプライベートゾーンに関することで、してはいけないことだけでなくて対処法も教えてもらえてよかった」などの意見がありました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。


2023.02.04
『からだ探検隊』支援者研修をオンラインで開催いたしました。
『からだ探検隊』支援者研修をオンラインで開催いたしました。
当日は、令和4年度e-ラーニングの受講生18名にご参加いただき、当センターで実施したワークショップ『からだ探検隊』の様子を動画を交えて紹介いたしました。
受講生の皆様から、
「知識はあっても実施するのは難しいのではないかと感じていましたが、今回の研修でやってみよう、やってみたいなと前向きな気持ちがもてました」
「幼児期から繰り返し伝えていくべきだということ、ひいてはそれが自分を大切にする感覚、相手への思いやりにもつながっていくというところを特に今後伝えていくことが出来ればと思いました」
「e-ラーニングの講座の中で、からだ探検隊について触れられていたかと思うのですが、どのようなものかとても興味がありました。」
「見通しを持って伝える、環境調整など発達症への配慮も知り、視覚的な要素の多い資料も参考になりました。」
等のご感想をいただきました。
保護者からは、「異性の体を説明する難しさも感じました。今日学んだことをまずは夫にしっかりと説明し、子どもに合わせた指導を工夫してみようと思います。」という意見がありました。
内容の説明後の質問も多く充実した時間となり、今後のプログラムの参考になる意見も非常に多くありました。
今後、高学年向けプログラム実施も検討して参りたいと思います。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。


2022.11.23
ワークショップ『からだ探検隊 Part2』を開催いたしました。
小学生向けワークショップ『からだ探検隊 Part2』を開催いたしました。
今回は、小学2年生から小学6年生のお子さん6名と保護者6名(5家族)にご参加いただきました。参加者のご協力のもと感染対策を行いながら実施いたしました。
Part1の内容をベースにPart2では身だしなみ、自分の場所とみんなの場所の違い、他者との適切な距離の取り方等について取り扱いました。 また、これから起こる二次性徴についても、どんな変化が起こるのかまずは体の外見の変化を中心に一緒に考えていきました。 視覚教材の使用、ロールプレイやクイズを取り入れる等、親子で楽しみながら参加できるよう工夫しました。

【プログラムの内容】
■親子でのワークショップ(約2時間)
①プライベートゾーン
②ステキな小学生(身だしなみ)
③じぶんの場所、みんなの場所
④ちょうどいい距離(他者との適切な距離)
⑤いいタッチ、わるいタッチ
⑥大人になるからだ(二次性徴)
■保護者とのミーティング(約30分間)
保護者の方より、『ちょうどよい距離』のプログラムに対する意見が多く聞かれ、「抱きつく行為がなぜだめなのかを視覚化された教材で示されたことで分かりやすかった」「相手との関係性によってもちょうどよい距離があることを学べた」と感想をいただきました。 また、Part1にも参加いただいた方より、「2回目の受講であったが十分に理解できていないところもあったので繰り返して伝えていくことが大切と思った」と意見感想をいただきました。
一方で、「恥ずかしい」という感想を持った参加者もおられ、年齢や性発達に応じたプログラム内容の吟味や思春期の子供たちへの配慮が今後の課題と考えます。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。


2022.11.02
PEERSプログラムを実施いたしました。
2022年7月17日~10月22日にかけて、PEERSプログラム(友だち作りのSST)を実施し、7組のご家族にご参加いただきました。
各回、感染対策を行いながら実施いたしました。
毎回子どもセッション、保護者セッションにわかれて、情報交換や双方向会話のポイントやスポーツマンシップ、また、からかい言葉などへの対応方法について、ロールプレイや行動リハーサル、アクティビティを行いながら段階的に学び、全14回かけて友だち作りのスキルを学んでいきました。
参加された子どもたちは、会の中で行動リハーサルを行うだけでなく、その後、家庭や学校でも学んだスキルを使う練習をして前向きに取り組んでくれました。アクティビティでは、共通の興味を見つけながらコミュニケーションをとったり、相手を褒めながらゲームに参加する様子がみられました。卒業パーティの際には、「PEERSで学べてよかったです」という感想を述べてくれた方もおられました。
参加された保護者様からは、「友だちを作る際に、色々なことを無意識にしていることに気が付いた」「自分自身がどう(子どもへ)アドバイスしてよいか自信がなかったが、ベースを勉強できてよかった」などの声がありました。
ご参加いただきました皆様、ご協力いただきましてありがとうございました。

【プログラムの様子】


2022.08.20
ワークショップ『からだ探検隊 Part1』を開催いたしました。
昨年度実施した『幼児版からだ探検隊』の対象年齢を幼児から学齢児までに広げ、開催いたしました。
今回は、4歳から12歳のお子さん9名(きょうだい児を含む)と保護者6名(6家族)にご参加いただきました。
からだの各部位の名称やプライベートゾーン等に対する知識を深め、自分や周りの人の心と体を大切にする方法について参加者の皆様と考えました。視覚教材を用いたり、クイズを取り入れる等、参加者の皆様が楽しみながら参加できるよう工夫しました。また、ワークショップは感染対策を行いながら実施しました。
【プログラムの様子】
■親子でのワークショップ(約1時間)
①からだの名前
②プライベートゾーン
③自分を守ろう
■保護者とのミーティング(約30分間)
終了後、保護者の皆様より、「子どもの問題行動(お尻を出してトイレに行く、誰にでもついていく等)があったのでタイムリーな内容だと思った。」「学校でプライベートゾーンのことは学習していると思うが、実際の清潔方法については学んでいないと思うので参考になった。」等の感想をいただきました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。


2022.04.16
『幼児版からだ探検隊』支援者研修を開催いたしました。
昨年度から延期となっていた『幼児版からだ探検隊』支援者研修を、オンラインで開催いたしました。
当日は、令和3年度e-ラーニングの受講生6名にご参加いただきました。
2021年10月に実施したワークショップ『幼児版からだ探検隊』の様子を動画を交えて紹介いたしました。
受講生の皆様から、「具体的な伝え方を動画を交えて見ることができたので参考になった」「(性に関する支援を)実施してみたいと思う」等の感想をいただきました。また、「学童期や思春期、青年版のプログラムも見たい」という声もいただきました。今後、学齢期以降のプログラムの実施も検討して参りたいと思います。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。


2021.10.30
ワークショップ『幼児版 からだ探検隊』を開催いたしました。
当センター主催で、親子での参加型ワークショップ『幼児版 からだ探検隊』を開催いたしました。今回は自分や他の人の体を大切にすることや性被害防止を目的に幼児を対象としました。
子ども7名と保護者5名(4家族)にご参加いただき、視覚教材(パネル、絵本、動画等)を多く用いて、感染対策を行いながら実施しました。

【プログラムの様子】
■親子でのワークショップ(約1時間)
①からだの名前
②プライベートゾーン
③自分を守ろう
■保護者とのミーティング(約30分間)

保護者の皆様からは、「どのように伝えて良いか分からないと思っていたが、子どもと一緒に参加することで話しやすくなった」「教材の工夫が良かった」等の声をいただきました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。


2021.03.27
長崎“障がい児・者の性を考える”教育研究会、幼児版からだ探検隊プロジェクト、当センターの共催で『幼児版 からだ探検隊』を実施いたしました。
幼児と保護者6組、見学者13名(オンライン)に参加いただき、感染防止に留意しながら開催いたしました。からだのこと、プライベートゾーン、自分とみんなの距離について親子で楽しく学ぶことを目的としています。参加された親子はとても楽しそうにされていました。
今後、対象年齢を変えて開催していくことを計画しています。
【関連書籍について】
『Let's!! からだ探検隊 ~障がい児・者のための性に関する対人関係教育プログラム~』『からだと心のマナーブック ーレッツ!!からだ探検隊ー』が発売中です。

©長崎大学子どもの心の医療・教育センター